共働き家庭で子育て真っ只中の時期に、夫様の海外単身赴任が決まったらどうしますか?この記事では、筆者の経験を基に、子育てをしながらもお互いのキャリアを大切にしつつ、単身赴任を乗り越える方法についてご紹介します。
夫の単身赴任、家族帯同する?しない?
共働き家庭が多い昨今においては、、単身赴任を考えなければならない状況は避けられません。もちろん家族が一緒に住めることが理想的ですが、離れて暮らすことにもメリットがあります。家族全員でしっかり話し合い、決めたら全員で乗り越える覚悟が必要です。
筆者の例を紹介!子ども2人のワンオペ子育て生活
単身赴任の決断
私の場合、夫の海外単身赴任が決まったのは、次男が生後7ヶ月で保育園に入園し、私が復職して2ヶ月が経とうとしていた時でした。我が家では、夫のキャリアを尊重しつつ自分のキャリアも大切にするため1年間の単身赴任を選択しました。
単身赴任を選択した理由
夫は常にキャリアアップを目指しており、アメリカでの仕事のチャンスを逃したくないという強い意志がありました。一方、私もキャリアを大切にしており、会社にパートナーの転勤に伴う休業制度がないこともあり、単身赴任を選択しました。
しかし、これは簡単に答えが出たわけではありません。子どもたちが小さかったため、単身赴任を選択した際の子どもの心身の影響についてとても心配でした。また、家族全員で海外で生活することにより、子どもの語学力への影響や経験値の向上など、プラス要素もあるのではないかと考えました。
様々な要素を天秤にかけ、最終的には、夫は妻である私のキャリアも大切にしたいという想いから単身赴任を選択しました。
単身赴任中の子育てスケジュール
身赴任期間中の生活は決して楽ではありませんでした。以下に、私が実際に経験した日常のスケジュールを紹介します。
平日のスケジュール
6:00 起床、朝食・着替え
8:00 保育園に送迎
9:00 出勤
16:45 退勤、夕飯の準備
18:00 保育園へお迎え、夕飯・お風呂
21:00 就寝
休日のスケジュール
6:00 起床、朝食・着替え
9:30 公園(1回目)
11:30 昼食(外食)
16:00 公園(2回目)
18:00 夕飯・お風呂
21:00 就寝
4歳の壁と2歳のイヤイヤ期
長男が4歳、次男が2歳の時期には、それぞれ特有の問題が発生しました。長男の「4歳の壁」と次男の「イヤイヤ期」は、私にとって大きな試練でした。しかし、夫とのコミュニケーションを密に取り、LINEで子供の様子を逐一報告することで、精神的に助けてもらいました。
4歳という時期は心身ともにこれまでより大きく成長し、できることが増えてくる反面、急な成長にともない新たな戸惑いやストレスを感じる年代です。
言葉や身体能力が成長してきても、感情面での発達は未熟な部分があり、反抗的な態度をとったり、幼児のように甘えたりするのが、いわゆる「4歳の壁」です。
子供の体調不良と支援体制
子供が体調を崩したり、コロナで保育園が休園になったりした際には、車で40分ほどの距離に住む義両親に助けを求めました。周囲の人々のサポートがあったおかげで、何とか乗り越えることができました。
いざという時の助けは複数あった方が良いので、ファミリーサポートや一時保育、シッターなど、使えるサービスも「お守り」として登録しておきました。
単身赴任先への旅行でリフレッシュ!
半年間のワンオペ育児に疲れ果てた頃、夫の単身赴任先であるアメリカへの旅行を計画しました。夫も寂しさを感じていたため、これにより家族全員がリフレッシュし、残りの半年間を乗り切るエネルギーを得ることができました。
夫とのコミュニケーション方法
単身赴任中の夫とのコミュニケーションは、家族の絆を保つために非常に重要です。
日常の出来事はLINEで報告し合い、週末のテレビ電話は欠かせませんでした。子どもたちも自分の感情や日常の出来事を報告しました。また、日々の写真や動画も共有することで、夫が家族の成長を見守ることができました。
国内の単身赴任と違って海外単身赴任の場合は時差がありますので、子どもがテレビ電話したい時にできるわけではありませんでした。最初は時差の関係でうまくタイミングが合わず、時間に余裕のある週末にテレビ電話することが習慣化されました。
単身赴任中の家事の見直し
特に大変だったのは食事でした。年齢的にまだまだ手がかかる時期だったため、“ワンプレートスタイル”を取り入れました。食卓の準備に何往復もする必要がなくなり、洗い物の数も減って大変助かりました。
平日の夜にお弁当をテイクアウトしたり、休日は外食したりするなど、無理をしない工夫もしました。
また、家事の負担を減らすために、掃除機をかけない日があっても“気にしない”マインドを持つようにしていました。洗濯は夜に洗濯乾燥機を回し、朝に畳むと同時に保育園の着替えをセットして時短していました。夫の洗濯ものがない分、量が少ないのは良かったです(笑)。
心理的なサポートとストレス管理
単身赴任中のストレス管理は非常に重要です。心身の変化は様々ですので、複数の対処法を前もって考えておくとストレスを抱えてしまっても対応ができます。
子育て以外に没頭できるコトを見つけておく
当時、私はMBA取得のため大学院2年目を邁進していました。子育て以外に集中することがあることで、頭と気持ちの切り替えができました。
大人と会話する時間をつくる
会社の同僚とのランチや、保育園の保護者との会話もリフレッシュになりました。ワンオペ子育て中は、短時間でも大人と会話すると心身が落ち着く場合がありますので意識してみてください。
意外に多い単身赴任子育てママと気持ちを共有する
夫が単身赴任になることで、ワンオペ育児になることを親戚や職場に報告しました。その際、同僚や保育園の先生からも「うちも夫は頻繁に海外出張があって・・」という家庭もあり、意外に単身赴任家庭が多いことに驚きました。“私だけじゃない”という気持ちが自分を強くしてくれます。
また、私の場合、自身が中学生~高校生の頃に父が単身赴任しておりました。その際、母は「私が子どもたちの命を守らなければ・・」と気が張り詰めていたのを覚えています。中学生ともなると子育てに手はかからない時期ですが、思春期という心の面でサポートが重要な時期です。単身赴任経験者である母親の存在も頼りにしていました。
地域の行事への参加
保育園の行事や、地域の子育て支援センターを利用することで、子供たちの成長を見守る体制を整えました。そこで出会う同じ境遇のパパママと情報交換し、地域のイベントにも参加しました。
例えばお餅つき大会など、家ではできない多様な体験をすることで、パパ不在であっても楽しい思い出を作ることができました。
夫の帰省時の過ごし方
年末に夫が帰省した際は、家族全員が楽しみにしていました。特に、子供たちはパパと一緒に過ごす時間を心待ちにしていました。帰省時には家族でのおでかけを計画し、思い出に残る時間を過ごすことができました。これにより、夫との絆が一層深まり、子供たちもパパの愛情を感じることができました。
単身赴任の影響
単身赴任は子供たちにとっても大きな影響を与えました。長男はすっかりパパっ子になり、毎日「パパ今日帰ってくるの?」と聞くようになりました。単身赴任前は長男がパパっ子になるなんて想像もしていなかったので、本当に驚きました。
寂しい思いをして渡米した夫も、大きな決断をしてよかったと言っており、この経験を通じて、家族の絆が一層深まりました。
まとめ
夫の単身赴任と子育ての両立は、決して簡単ではありません。我が家のように、子育て中の家庭にとっては、大きなチャレンジが待ち受けていることでしょう。しかし、お互いのキャリアを尊重し、周囲のサポートを得ながら乗り越えることで、家族全員が成長できる貴重な経験となります。
以下、今回のまとめです。
●家事は完璧にできなくても“気にしない”マインドを持つ
●単身赴任ママは意外と多いかもしれません。気持ちをシェアする
●夫との密なコミュニケーションも欠かさず行う
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