子どもを何歳差で産むか、悩む親は少なくありません。2歳差育児は多くの家庭で見られる選択肢の一つですが、実際にどうなのか気になる方も多いでしょう。この記事では、2歳差育児を中心に、3歳差、5歳差の経験者として、実体験を交えながら各年齢差育児のメリット・デメリットをご紹介します。
実は最も多い2歳差育児
日本国内での調査*によると、2歳差で子どもを産む家庭は最も多く、全国の既婚者で子どもが2人以上いる家庭の31.3%が2歳差で子どもを育てています。次いで、5歳差と3歳差がそれぞれ26%程度となり、これが多くの家庭の現実です。
2歳差は育児期間を短くし、子どもたちが互いに近い年齢で成長するため、ある程度自立するまでは兄弟姉妹が遊び相手になるなどの利点もありますが、その一方で体力的、精神的な負担が大きいとも言われています。
【実経験】2歳差、3歳差、5歳差育児のリアル
私は3人の子どもを育てていますが、第1子を出産した後、2歳差で第2子を、さらに3歳差で第3子を授かりました。そのため、2歳差、3歳差、そして5歳差の育児を経験しています。今回は、それぞれの年齢差で感じたリアルな育児エピソードをお話しします。
2歳差も3歳差も妊娠期間は大変!
第2子を2歳差で出産した時、上の子はママっ子の真っ盛り。妊娠中にも関わらず、毎日公園に連れて行ったり、歩かない上の子を抱っこしなければならず、本当に大変でした。そして、第3子を3歳差で出産する際は、少し楽になるだろうと思っていましたが、現実はそう甘くありませんでした。妊娠中の体の負担に加え、上の子のお世話も引き続き大変で、2歳差も3歳差も変わらない苦労がありました。
寝かしつけはいつも大仕事
3歳差であれば、上の子が少し成長してパパと寝てくれるかな?赤ちゃんを寝かしつける時に静かに遊んでくれるかな?と期待していました。しかし、赤ちゃんとの生活に慣れるまでは寝かしつけ中に上の子が「YouTubeつけて!」と寝室に来てしまい、赤ちゃんが再び起きてしまうことも頻繁にありました。この時期は本当にイライラすることも多かったです。
ただ、3ヶ月を過ぎた頃から上の子も少しずつ赤ちゃんの存在に慣れ、一人で待てるようになってくれました。この頃には生活も少し落ち着いてきました。
5歳差は本当に頼れる存在に
第1子と第3子の5歳差育児では、上の子がかなり頼りになることを実感しました。オムツやお尻拭きをお願いすればすぐに持ってきてくれ、赤ちゃんが泣いている時には珍しいおもちゃを差し出して、赤ちゃんをあやしてくれることもあります。この時は、夫よりも頼りになるなと感心することもしばしばです(笑)。
意外にも2歳差の兄弟喧嘩は少ない!
2歳差だと兄弟喧嘩が多いのでは?と心配していましたが、実際にはそうでもありません。兄弟は仲良く遊ぶことが多く、お風呂から上がった後に「にいちゃん、遊ぼう!」と声をかけ、自然と遊びが始まることがしばしばあり、ほっこりした気持ちになります。
3人育児を通じて感じること
2歳差と3歳差の育児は、どちらもお世話の面では同じくらい大変です。しかし、5歳差育児は少し楽に感じる一方で、長男はゲームに夢中で下の子が一緒に遊べない場面も多く、結果的に親がそれぞれの相手をしなければならないこともあります。その反面、長男と次男が一緒にゲームをしている間は、私は赤ちゃんのお世話に集中できるという利点もあります。
メッセージ
子どもは授かりもので、理想のタイミングで計画通りに産むことは難しいですが、どの年齢差にも良いところと大変なところがあります。どのような年齢差であっても、その時々の変化を楽しみながら育児をしていけたらと思います。
各年齢差による育児の良いこと・大変なこと
1歳差育児の良いこと・大変なこと
1歳差育児の最大のメリットは、ベビー用品を共有できる点です。例えば、おむつやベビーベッドなど、下の子がすぐに使えるため、新たに購入する手間やコストがかかりません。また、育児期間が集中するため、早く育児を終えることができ、入学や卒業、受験の時期が重ならないという点も、親にとっての大きなメリットです。そして、ある程度成長すれば、兄弟が遊び相手になり、互いに助け合うことも期待できます。
しかし、一方で大変なことも多くあります。例えば、まだ幼い上の子のお世話と新生児のケアを同時に行わなければならないため、特にお風呂や食事、寝かしつけなどの日常的な作業が倍増します。移動も非常に大変で、上の子がまだ歩けない場合、ベビーカーや抱っこ紐を2つ使用する必要があるかもしれません。また、1歳差の場合、授乳期間が重なることも多く、母親の体力的・精神的負担が非常に大きいです。マタニティ期間中も、上の子のお世話を続けるため、体へのダメージは計り知れません。
2歳差育児の良いこと・大変なこと
2歳差育児の良い点は、育児期間が比較的早く終わるということです。兄弟の年齢が近いため、育児のリズムを早い段階でまとめられることができます。また、入学や卒業、受験の時期が重ならない点も、親にとって計画を立てやすく、経済的負担が軽減される一因となります。さらに、年齢が近いことで、兄弟が早くから遊び相手になることも期待できます。
とはいえ、2歳差育児も決して楽ではありません。1歳差同様、まだ幼い上の子のお世話と新生児のケアを同時にこなす必要があり、特にお風呂、食事、寝かしつけといった日々のルーチンはかなりの負担となります。加えて、育児用品の準備や移動時の負担も大きいです。また、母親の身体的負担も大きく、妊娠中に上の子のお世話を続けるため、体力面での消耗が激しいです。
3歳差育児の良いこと・大変なこと
3歳差育児には、制服や体操服といったお下がりが使えるという経済的なメリットがあります。年齢が少し離れているため、上の子がある程度自立しており、下の子のお世話を手伝ってくれることも期待できます。加えて、成長とともに兄弟が遊び相手になりやすく、家族全体でのコミュニケーションが円滑に進むことが多いです。
しかし、3歳差育児では、入学や卒業、受験の時期が重なるため、経済的負担が一度に集中することが課題となります。兄弟が学校や習い事などで同じタイミングで出費がかかるため、家計のやりくりが難しくなることもあります。
4~5歳差育児の良いこと・大変なこと
4〜5歳差になると、上の子がしっかりしてきて、下の子のお世話を手伝ってくれることが増えます。たとえば、授乳中に上の子が下の子をあやしてくれたり、おもちゃで遊んでくれるなど、親の負担が軽減されるシーンが見られます。また、入学や卒業の時期が重ならないため、経済的な負担を分散させることができる点もメリットです。さらに、家族での外出時に上の子が自分で歩いたり、自分の荷物を持ってくれるため、移動も楽になります。
一方で、4〜5歳差では、兄弟の興味や遊びの内容が異なることが多く、一緒に遊ぶ時間が減る可能性があります。また、育児期間が長くなるため、親としては長期間にわたって育児のリズムを保たなければならないため、疲労が蓄積しやすいです。
6歳差以上育児の良いこと・大変なこと
6歳差以上になると、親はそれぞれの子どもに対してしっかり向き合う時間が取れることが大きな利点です。上の子が成長して自立しているため、親としては下の子に集中して育児を行うことができ、落ち着いた育児が実現します。また、教育費用に関しても、準備期間が長く取れるため、経済的な負担を軽減できる可能性があります。さらに、外出時も上の子が一人で行動できるため、移動がスムーズです。
ただし、6歳差以上では、兄弟の遊びが異なるため、共に遊ぶ機会が少なくなりがちです。また、育児用品も一度手放していると再度購入する必要があるため、経済的な負担が増えることもあります。さらに、育児期間が非常に長くなるため、親としては持続的な体力と忍耐力が求められます。
まとめ
どの年齢差がベストなのかは、その家庭のライフスタイルや親の状況などによって異なります。2歳差育児は一般的に見られる一方で、3歳差や5歳差にもそれぞれのメリットとデメリットがあります。どの選択肢を取るにせよ、大切なのは家族が自分たちのペースで子どもを育てることです。
コメント